トライブ 

2012. 11. 7 | 日記など |



セス・ゴーディン著 勝間和代訳

大げさに言うと、欧米日本などで、資本主義の限界を感じ、停滞感が漂う昨今の扉を開く一つのキーになる様におもう。

合理的な大量生産のために行われてきたこと・・・、決められ、指示されたことを100%こなす労働人員を確保すべく行ってきた、教育や社会制度、置き換えられる事はすべてコンピューターとロボットが行い、残りは労働力の安い地域へシフトしてゆき、先進国では中間層が無くなり、マネーを紙の上で増やす、ほんの一握りの人々に富が集中してしまった。

トライブは全てが違い、思いを一つにする集団をリーダーがひっぱってゆく組織であり、リーダーはマネジメントはしない、リーダーは自分の信じる変化を作り出す。
各人が、思いのために同じベクトルで考え、行動し、仲間を呼び、莫大な力を得る構造だ。
最近では、アップルやfacebookなどが成功例であろう。

この様な事は、昔からあり、行われてきたことでもあるが、昨今のインターネット技術の進歩により、twitterやfacebookなどを利用し、誰でも短期間に、自分の思いやアイデアを広め、人を集める(集まる)ツールを手にした事が大きく違う。リーダーには決まった素質はないそうだ。誰も今、行動を開始できる。

本の中では成功例が、取り上げられれいるが、その陰には、数万倍の失敗があることだろう、しかし、失敗しても大した事が無いことがまた良いところ、どんどんアイデアや想いを伝え始めよう、、と言う本

もちろん、その様なウエーブに決まりや、HOWTOはなく、それを解説しているものではない。

ビジネス書というカテゴリは、表現が多少変わっていても、大差ない内容が多かった。
ここへきて、前回の”ウェブでグループに進化する”もそうだったが、全く違う切り口の本に続けて出会った、だんだんとこのウェーブが世の中の中心に移ってきているのだろう、時代の大きな変化が間近に来ていると感じる。


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