こんにちは、臼井@ムツミです。

メルセデスベンツも2030年までに全てEV化と発表いたしました、欧州を中心にEV化が急加速しています、これに伴って関連技術が環境配慮を含め大きく前進してゆくと思います。

内燃機関の終焉が迫ってきて来ております、自動車整備のあり方も大きく変ってゆくと思われます。楽しみですね。


【BMW MX5 E70 2010年 】

車検整備にてご入庫頂きました。

MX5 V8エンジン

ご入庫時に確認をすると、メーターに警告表示、若干のエンジン不調も感じられます。

ここは整備必須となります、お客様にお伺いすると、若干の不調、力不足は有ったようです。

スキャンツールにて診断開始します、8番シリンダの点火不調の様です、8気筒なので不調の影響が少なく感じられたのかもしれません。

点火系の不調の様ですが、基本通りに点検してゆくと、?? どうも点火系ではなさそうです。オシロスコープによるアナログ診断を行い、ユニットからの指示信号など確認してゆきます。

これはインジェクタ(燃料噴射装置)の故障ですね、また、温間、冷間それぞれ症状が異なります、これによって不調の感じ方が小さくなっていたのかもしれません。

インジェクタの交換に入りますが、8気筒で大変狭い上に固着が激しい、専用工具にて何とか取り外し、新しい部品をインストールしてゆきます。

昨今の直噴用インジェクターはかなり精度の高さを要求されるため、製品ごとの補正値があり、その数字をエンジンECUにコーディングする必要があります。

その手のプロセスも経てロードテスト、、良いですね。

その他車検整備を済ませて、継続検査手続きを経て完了です。

少々長くなってしまいました、

ありがとうございました。

BMW インジェクタ